☞出演依頼・演出依頼などお仕事に関するご依頼はこちらからどうぞ✍

☞各公演のチケット予約はこちらからどうぞ✍

2010/07/01

✄ 四週目


2010625日(金)】
朝起きると昨日よりは楽になってる。
ほ。
それでもまだ多少空咳が出る。
8:00からの朝食後、久しぶりの入浴。

広い!
気持ちいい!!

湯気を多少吸ったせいか、さらに楽になって、それでも一応大事を取って、風邪薬を飲み、再び布団の中へ。


今日はGPだ。

13:12にメールで目が覚めるまでに一度目が覚めて、メール返信後、15:00のアラームで目が覚めるまでに一回目が覚めただけで、後はぐっすり。
薬のせいかな。
でも、多少痰が絡む程度で、喉の痛みはない。
とは言え、多分まだ薬が効いてるんだな。
と思う。
疲れもあるのかもしれない。
色んな疲れ。
体も、普段と違う所を使ってる上に、気もやっぱり遣うし。
一気に出たのかも。


昨日、太ももの痩せっぷりに驚いたが、今日は足の指のシワの多さにびっくり。今までついてた肉が落ちて、皮が余ってる感じのシワ。
これは相当覚悟がいるぞ。
ちなみに、起床時の浮腫による足の痛みはまるでない。
そのかわり、慢性的に左足の調子が悪い。


GP終了、ヘロヘロ。
だが、昨日よりは楽。

今日は10:00くらいに、宿に直接帰ってくる。
即お風呂入って、ご飯食べて、みんなでおしゃべりして、1:30くらいに就寝。

昼寝てたから、眠れるかどうか心配。だったけど、割と楽に夢の中へ。

明日は本番だ。
この調子で体調が戻ってくれれば…

2010626日(土)】
8:00頃朝食のために起床。
なんか眠い。
熟睡してなかったような完全復調の兆しが感じられない。

ちょっと足が痛い。感じとしては足首。


ギプスが暑くなってくる。寝てる間に脱ぎたくなるみたい。ギプスを脱ぐって変だけど(笑)でもそんな感じ。
絶えずロングブーツを履いてるような、そんな気分になり、そんな夢も見る。

朝食後再び布団の中へ。
11:30まで熟睡して、それから小屋入り。


開演まで後二時間と迫るも、やっぱりどこか調子悪い。
咳。痰。鼻。
しんどくて集中力が劣化してる感じ。
気をつけないと。
声は出る。
とにかく本番終われば!

と、できる限り体力・気力温存のために楽屋で寝ていると、子供達がサインを求めにやってくる。
「すみません!! サインください!!!
元気(笑)
そしてちょっとずつ元気をもらう。

18:30開演。
少しずつ準備を始める。
うがいの回数が増える。
19:45第二部開演。
無理矢理の集中力な気もしつつ、とにかく事故のないように気をつける。
衣裳の関係で、ほとんど前(客席)が見えない。

役割をちゃんと果たせていたのかどうか自分ではよく判らないが、でもなんか知らないけど、えらく評判がよかった。

よかった~…


終演後の一次会打ち上げで、一人ずつ挨拶をする。
そういえば怪我のことを自らの口からはちゃんと言ってなかったので、そのことと、年に一度の心の洗濯の話、そして、開演前に大森先生に言われた言葉の話をする。

開演する二時間くらい前に、
「あと少しの辛抱ですね」
と笑って言われた。
そうだ。
一ヶ月後には八割治ってるんだ。ギプスもないし、松葉杖もない可能性が高い。
…そっか…
それで少し心が前向きになった気がした。

さて、そしてもう一つ。
開演前に、楽屋口のドアを開けて中に入ろうとしたら、たまたまたKIDSの男の子が通り掛かって、一旦行きすぎるもすぐに気付いてドアを開けてくれる。
「大丈夫?
「あー、ありがとう。とても助かるよ、ありがとう」
(本当に一人でも大丈夫なんだけどね)
入ってからも、
「大丈夫ですか?
って。
それが自然に出てくる。
当たり前のことなんだな彼らにとっては、ごく普通のこと、そういうことが教えられているんだな、きっと。
東京にはないね。



一次会も終わり、一旦宿に荷物を置き、いつもの二次会へ。
さすがにしんどい。
団長さんに、調子悪いから一時間くらいで失礼したい、とお願いして、23:30過ぎに店を出て宿に戻ってくる。


これでここでの仕事は全て終了。
少し気が楽になる。


…疲れた…
風邪的な不調が一番しんどい。

2010627日(日)】
5:00過ぎに目が覚める。
一度トイレに立って6:00くらいまでうとうと…また夢の中へ。

8:00過ぎから朝食。
聞くところによると、昨夜は2:00くらいまで呑んで歌ってたらしい。
…悪いけど…良かった早く失礼して…


さて、今日は帰京。
10:00過ぎにタクシーに乗り浦佐駅へ行き、10:49発の新幹線に乗り、一路東京へ。

早く帰りたいような、帰りたくないような。


徐々にコンクリートジャングルに埋もれていく。
12:20、東京駅着。
丸の内線に乗るために東京駅構内を移動。途中一度も休むことなく丸の内線のホームへ。
すごいな、ここまで慣れるものか、
と自分でもびっくり。


一つ気になることは、
浦佐を出てからしばらくはトンネルが続き、だから、耳がキーンってなって、いつもはすぐに治ったり落ち着くんだけど、今日はそれがずーっと東京まで続いた。
大欠伸で右耳は通りが良くなったけど、左はなかなか治らない。
足とは関係ないかもしれないけど、風邪的な要因からかな、もしかしたら自律神経が少し狂ってるのかも。
ホームに立って電車が入ってくるの見てると、つられてフラフラして倒れそうになる。

単に鼻のかみすぎかな(笑)


乗り換えスムーズに無事帰宅。
久しぶりの我が家。
空気を入れ換えて、いろいろと家の中のことをする。
嘘みたいに元気、でも咳は時々出る。

自宅という安心感がウキウキさせて気力が満てるのかもしれない。



実は魚沼に行ってる間はブログを更新できなかったので、その日の出来事を携帯にメモってた。
それをまとめて、UP

明日からまた違う現実が待ってる。
でも。
あと45日で再び病院に行く、という、ウソみたいに時間の流れが速くて、なんか、ちょっと嬉しい。

最後のギプスまであと少しだ!!

2010628日(月)】
トイレに行くことなく10:00ころ起床。
確かに昨夜はぎりぎりにトイレに行ったけど、それも関係してるのかな?

魚沼行程の疲れが残っているのか、もしくは自宅の安心感からなのか、暑いけど熟睡。

ベッドは相変わらず毛布で段差を作って足を上げることができて(やっぱりそれが楽で)、お風呂も相変わらず、もちろんトイレも。
慣れてもきているし、
哀しいかな、日常になりつつある、この松葉杖とギプス生活。
これでいいのかどうか…??


さて今日は「カルメン」の稽古。
稽古場所が、駅から徒歩約3分の所。タクシーを使うわけには行かない。だって見えてるし^^;
で、せっせこ歩くこと約10分。
途中休憩ナシ。
もちろんペースは遅いけど、休憩なしで行けるというのはやっぱり、体がそれに慣れてきたってことだろうな。
筋力も、それからバランスも。
もちろん決して良いことではないと思う。


稽古後、バーゲンのチラシを見て欲しいと思った白デニムを買いに駅ビルに。
…もしかして怪我してから買い物するの初めてかな…
試着までちゃんとして。
(店員さんが試着室に椅子を持ってきてくれた)
ちょっとうきうき。
気が晴れる。



そして今日から筋トレを開始。
あまりの痩せっぷりに驚愕しているだけでは芸がないので、
しかもギプス外れたら当然のように歩かなきゃいけないわけだから、
今のうちから、痩せた筋肉を戻すのは無理にしても使うことで感覚を取り戻し、せめて現状維持(それだけでも大変なこと)

①うつ伏せになり、膝をできるだけ曲げないで、上下運動(表の筋肉)
②同じく、左右運動(横の筋肉)
③四つんばいになり、背筋を反るように、足を上下運動(ウラの筋肉)
④同じく、開脚運動(股関節)
⑤足の指をもそもそ動かす

とりあえず、20回ずつ。慣れてきたら5回ずつ増やしていこうかな、と。

情けないことに、これだけでも結構きつい。
でも、これから二週間、なんとかリハビリに向けて体を慣らしておかなきゃ。

2010629日(火)】
10:00過ぎ起床。やっぱりトイレに行かず。
昨夜同様ギリギリにトイレに行っておいてみた。

起きると左上半身が痛い。
特に肩と肩甲骨近辺。
なんでかな、松葉杖?

咳はほぼ止まりつつあるものの、やっぱり時々痰が絡んでの咳は出る。


今日は昼間に稽古のみ。

特に変わったことはないけど、最近感じることは、家の中での移動や、例えば何かをしようと思ってから行動までの時間が、以前ほどかからなくなってきたように思う。
もちろん気をつけてないとバランス崩したりするけど、
あれをしてこれをして、と、あまり考えなくなった気がする。

それだけ、今の生活に慣れてきたのかもしれない。

他のサイトを見てみても、この時期、あまりUPされていない。

というのも、変化が少なくなってきて、特別にこれを、というネタがあまりないのだ。
言い換えると、
最初のころは色んな初体験事項が多く、また、感じることも多かったのが、
だんだん、怪我そのものや、ギプス・松葉杖での生活に慣れて、自分の中での変化がなくなってきたことでもある。

落ち着いてきた、というのかな。

前は、松葉杖での移動に、いちいち緊張した。
日常生活での不便さに驚いたし、考えもした。
普段意識しないで行っている行動が、いかに多くあるのか、とあらためて感じた。

今は、きっとそれそのものが日常に変わり、そして、体も心も今に合わせて適応してきたんだと思う。


辛いことも、あと一ヶ月。
たった一ヶ月なんだ。



今日はワールドカップ、決勝トーナメント一回戦。vsパラグアイ。



怪我しないでね(笑)

2010630日(水)】
昨日結局最後までサッカーを見てて、おかげで? 今日はかなりの遅床。
PK戦までもつれ込んだから、こりゃもう水物だな、でもすごいがんばってた、と勝敗に関わらず拍手。


昨夜遅かったのもあるが、今朝はいつもより涼しい。
いつもと風の流れが逆なので、北風が入ってきて、とても快適。
(家の構造上、北風・南風ともに入ってくる)
晴れ。
でも15:00くらいからまた蒸し暑くなる。


夜は久しぶりに「ドン・ホセ」の稽古。
タクシー会社に電話すると、どうも完全に覚えられた様子。すぐに対応してくれるから、正直助かるけどね。
しかも、以前乗ったことのある運転手さんだった。
怪我のし始めに乗ったらしく「かかりますね~」と言われる。


さて、敷地を出てすぐ、おばさんの運転する車とぶつかりそうになる。完全に向こうの脇見運転。あり得ない。
稽古場の最寄り駅に着いてから現場まで歩く間に、やはりその無関心さと無神経さに異常を思い(とにかく前向いて歩いてる人が少ない。携帯見てるか下見てるか)
稽古後自宅最寄り駅のエレベーターで、めっちゃ健康そうな人ばかりがやたらと乗りたがり、エレベーターに乗るために列を作り、これでもし車椅子の人や高齢者の方がいても、きっとそれを迷惑そうな顔で見るんだろうな、って思い、
体の自由が利くならエスカレーターか階段使えよ、松葉杖の人間を押してまでエレベーターに乗りたい訳を書いて体中に貼っとけ!!
「どこか悪いんですか?
と、目を見て問いたい。

こんな社会で、怪我をして不便してる人や高齢者の方や障害者の方は、そりゃ自然と出足が悪くなるよね。
だって、出かければ大抵イヤな思い・辛い思いするから。
政治家のことばかり言えない。
みんな同じだよ。



最近こういうことに気がつくことが多い。
どうしてこうも自分本位なんだろうか、と。
…以前は自分もそうだったのかな、いや、気がついてないだけで、もしかしたらきっとそうだったのかも…

人と関わることって、社会と関わることって、結局、助けてもらってる・気遣ってもらってる、という意識なんだろうか。

だから人を見るようになるんだけど、一人で生きてると思い込んでる東京の人達は、自分に対して甘く他人に対して厳しい。
そんな自分が一番ダメとも気付かずに。

反面、いつも駅の構内のお店でペットボトルを買うんだけど、さすがに覚えられて、行くとすぐに商品を出してくれる。
確かに商売でもあるからね、
判るけど、
「こんちは~」
から始まり、
「大丈夫? 気をつけてね~」
って声かけられて、そんな些細なことがすごく嬉しくて、また、人に助けられていると思い知る。




ちなみに今日気がついたことは、自動販売機の取り出し口の位置。
おつり銭の取り出し口も含めて…

低いよ!!
屈めないんだからさ!!!

201071日(木)】
今日は約二週間ぶりとなる病院へ。
ラストのギプス・三つ目のギプスに変えに行く。

「どうですか?
と、いつものような会話があって、実際にギプスが取れてから先の話をされる。
やっぱり、ギプスが完全に取れてからすぐが一番危険らしく、再断裂の可能性が一番高いのがこの時期らしい。
そして始めのうちは科学療養師さんと相談しながら、また教えてもらいながら、歩く練習に入る。とか。

もちろん松葉杖の力を借りつつね。

「ギプス外した後がね、一番危ないんです。加重しすぎちゃいやすいからね。思わず足ついちゃったりとか」
「あ、そうなんですか」
「今はね、100%加重しても大丈夫だけど、今度はギプスないから。やっちゃったら再断裂という可能性もあるから」
「えー…」
「だから少しずつ。最初30%、って少しずつ加重していく練習になります。だから、7月末くらいかな、100%加重できるようになるのは」
「はい、判りました…」



さて、二回目のギプス切断。
一度やってるから判っちゃいるものの、やっぱりちょっと恐い^^;
そして相変わらずくすぐったい。

前回と同じようにギプスを外して、二週間ぶりに生足と対面。
もちろん痩せてはいるが、思ってるような痩せ方ではなく、どちらかというと、筋肉が衰えて無くなり、ただのお肉になってる感じ。かな。
足首がちょっと腫れてるような印象を受けるが、
先生に聞いてみると、
脛部が痩せたからそう見えるのでは、
とのこと。
ま、そうだよね。

そして看護師さんがお湯の張ったバケツを持ってきてくれて、また綺麗に拭いてくれるが、なんとなく、我が足、ぬるぬるしてるような気が…看護師さんすみません、気持ち悪いですよね…


ギプスを外して、先生が腱部分を触診。
「あ、いいんじゃない? ちゃんとくっついてるし、しっかりしてるよ。すごく順調だね」
と。
おー、そうか、よかった! よくがんばったぞ腱!! …達^^;
もう一踏ん張りだ。

軽く足首を曲げて腱を伸ばすようにしてくれたりすると、痛いけど、ちょっと気持ちいい。

ギプスは、今までと同じように、まず巻かれる。
あれ、足首曲げるんじゃなかったっけ??
と思いながらも、てきぱきと巻かれて、踵も付いて、そして、それからギプスの上からぎゅっと握ってグイッと角度をつける先生。

全然角度ついてないんじゃないの??

とは思うが、確かにそんな急にグイッと角度つけてギプスで固定するなんて、考えてもみれば危険すぎる。


さて、次の予約が、本当は7/14を狙っていたのだが、7/2018:30~に
というのも、
ギプスが外れてすぐに地方に行くのはあまりにも危険すぎる、
できれば帰ってきてからの方が…
と言われたのだ。
なんでツアーのこと話しちゃったのかなぁ、なんて思うけど、でも再断裂よりはよっぽどマシ。
覚悟決めて、時間かかっても確実な道を行く。


ということで予定より六日遅れ。
今のまま約三週間か…うー…でも仕方ない。



さて、最後のギプスになって、日常生活は変わらないけど、実は何気にちょっと痛い。
もしかして、自分が思ってるより、感じてるより、角度がついてるのか?
なんか痺れるような、
圧迫されてるような、
今までにない何かを感じる。
なんだろう??
判んない。

でも、不安はない。

今まで痛くなかったことの方が不思議なんだから。



いよいよ最後のギプス。
「やっと」なのか、「もう」なのか。

どっちでもいいや。
一分一秒、必ず時は進んでるってことだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿