今日は病院。
昨日と比べると、足の甲に若干血管が浮き出るようになってきた。
足の指も少しは動くようになってきたし、
足首の固さも、少しずつでも柔らかくなってきているような気もする。
15:00に病院に入って、まずはリハビリ。
とにかく足首が固まっているので、それをほぐしたり、また、立って踵を寄せる練習。
「面白い筋肉してますね、左足も見せてもらっていいですか?」
「はぁ」
「何かスポーツやってました?」
「ええまぁ、サッカーとかバレーボールとか、あと、本業役者なんでそういう訓練は…」
「そうですか。柔らかいですよね」
「え?」
とまぁそんな感じで、相当がんばって足首を曲げる練習をしていいらしい。
先生曰く、くるぶしから膝までの腱が、まだ短いんです、だから伸びないんです、と。
「紐と一緒です」
そうなんだ…
さて、診察に入ると、相変わらず、どうですかと言われながら足首をグイッと曲げられる。
「いたた!」
「腱はね、すごく丈夫に繋がってますよ、体重の半分乗せていいですから」
「でも先生、足首曲がんないんです」
「人間の体は、動かさない期間が長いと、動く所も動かないもんだと思い込んでしまうんです。だからがんばって動かしましょうね」
なるほど、そういうもんか。
で、とにかく松葉杖をつく時もできるだけ右足を設置させて動かすようにする。
幸い夜稽古で移動があるから、時間をかけて、がんばって歩く。
リハビリの先生にぐいぐい曲げてもらったおかげか、急激に曲がるようになった気もするが、視認してみると今までとそんなに変わらない^^;
ただ一つ思ったのは、とにかく動かさないことには治らないということだ。
【2010年7月24日(土)】
起きて足を見てみると、昨日よりもスリムになった気がする。
いや気のせいかな…
今日は一日家で仕事なので、時々、立って足首を動かす練習をしながら、時々仕事して…
今までと違って、痛みが恐くない。
なぜか、大丈夫なんだ、という思い込みがある。
(でもきっとそれは昨日病院で先生に診てもらったから^^;)
お風呂に入れるようになって、その時から、必ず浴槽に足を突っ込んで曲げる練習をしている。
お湯の中だから、
暖まってるし、より曲がるのだ。
手でさすりながら、
「君は本当はすごく動くんだよ」
と呪文のように唱えながらさする。
曲げてみたり、立ってみたり。
今日一つ気が付いたのは、松葉杖をつくと無意識に右足を上げてしまうこと。
習慣って怖い。
意識的に右足をつくようにしないとね。
とにかく動かして、思い出してもらわないと。
【2010年7月25日(日)】
朝起きると、また足が細くなっている。
曲がる角度も。
これはきっと気のせいじゃないぞ…!
今日は昼夜違う現場での稽古。
昼の稽古に多少の憤慨と諦めを覚えつつ夜の現場に向かうために、飯田橋までタクシーで出る。
有楽町線を利用して市ヶ谷で乗り換え、都営新宿線直通で橋本まで行き、そこから横浜線に乗り換え。
市ヶ谷の駅は、怪我をしてから初めて使ったけど、一箇所短い階段があるが、それでも、エスカレーター使って、エレベーターも使って、とりあえず大きな負担もなく乗車できた。
橋本までは爆睡。
やはり、暑さもあるし、精神的疲れもね。
【2010年7月26日(月)】
昨日よりもさらに細くなっている足。
今日は、昼夜カルメンの稽古の後に、20:00過ぎから、フィリアホールで「兵士の物語」の稽古。
19:30頃からの急激な雨でびしょ濡れに…
青葉台の駅は行き慣れているせいもあって、気持ち的には楽。
現場入りして、オケの人たちに足の心配をされる。
細くなってきたとはいえ、まだ腫れているように見えるらしいことが判明。
まだまだ松葉杖ナシで歩くのは結構厳しい。
【2010年7月27日(火)】
さらに細くなったような気がする、右足。
本当は今日から千葉で本番の仕事(スタッフ)が入ってたのだけれど、怪我のせいでキャンセル。
もちろん、残念半分安心半分。
この状態で、満員電車には乗りたくない…
夜は、9月に本番のオペラの立ち稽古初日。
これが…また遠くて…さてどうやって行こうと試行錯誤。
新しく始まるということは、こういう作業も新しく増えるということ。
頭の中半分、そっちのことで神経を持っていかれる。…状態が、もうすぐ二ヶ月…
リハビリに行くと、先生が、前回より柔らかくなっていますね、と。
それでもまだ真っ直ぐ立てない。
足首が柔らかくならないことには、松葉杖も外せないし、先に進んだ気がしない。
ここが正念場なのか、ここからが正念場なのか。
【2010年7月28日(水)】
だいぶ足の形の戻ってはきたものの(くるぶしも見えるようになってきた)、相変わらずの足首の固さ。
少しずつ良くなっていってるんだろうけど、さすがに、眼に見えるせいか、遅々としている気がしてイライラする。
真っ直ぐ立てないことには松葉杖が外れない。
松葉杖が外れないと、…ねぇー…
外を歩く時も意識的に右足を着くようにして、足首を意識して、できるだけがんばる。
座る時もできるだけ足を寄せる。
そんなこんなで歩き方を考えていると、ふと、足の指の力で歩くことに気がつき、早速試してみる。
若干痛いものの、力が細部まで渡り、繋がってる感じもするし、
…もしかしたらこれはいいかも…
そしたら帰宅時に、踵をついて歩くことができた。
【2010年7月29日(木)】
雨。
ギプスが取れてから初めての雨。靴をどうしようかと悩む(今は右足だけ裸足に草履)。
多少は柔らかくなっていると思うが、見ると、やはりまだくるぶしの辺り(特に内側)が変に太い。
胡坐もかけるようになってきたけど、そうしたら今度は膝が軋む。
右膝、気をつけないと…
やっぱりちょっと不安になる。
もちろん焦ってはいけないけど、でも。
次の仕事のことや、間近に控えてる本番のこととか、色んなことを考えると、
このまま一月ぐらいかかってしまうんじゃないかと…そういう不安に襲われるのだ。
そんなことはない。
一日一日良くなってるんだ。
微々たる進歩とは言え。
【2010年7月30日(金)】
九週目に入ったところで、毎日更新していたこの『闘治記』も、更新の間隔をあけようと思います。
というのも、とりあえず不便で大変だけど、日々大きな変化なく過ごせているので、真新しい情報が提供できなくなってきたから^^;
ま、いいこと、かな。
なので、病院に行ったり、何か新しいお役立ち事項が出てきたら、随時更新します…
さて今日は病院。
まずはリハビリに行くと、いつもとは違う先生。
だからか、違う療法。
いくつか新しい筋トレを教えてもらう。
足首回りの筋とふくらはぎの筋力をつけるもので、地味だけどきつくて言うこと聞かない、いい感じのトレーニング法。
そして新しい歩き方。
まず、切った方の足を前に出し、踵をつけた状態で、切ってない方の足を隣に添える。
その繰り返し。
まさに一歩ずつ。
でも、そうすることで、足が歩くことを思い出し、また、それこそ一歩ずつ足首は柔らかくなっていくような気がする、そんな一歩。
その後に診察。
「先生、今度の時に松葉杖取れますかね?」
「うーん、アキレス腱も、しっかり丈夫にくっついてるし、足首も90度まで曲がるようになったし、じゃ、今度外そうか」
(よしっ!!)
現実的にはそれが叶うかどうかは判らないけど、
都合としては、その頃に松葉杖とお別れできるとすごく助かる。
だから、今はしっかりリハビリがんばって、でも無理はしないで、筋力もつけて、そして未来の自分にエールを送る。
一歩ずつ、確実に。
必ず、治る。
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