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2010/01/25

役者は、板に乗ってナンボ

暗転になる度に拍手が沸き起こる…




「一期一会」の第三回目の公演が幕を下ろして、気がつけばもうすぐ一月も終わろうとしている。
関係者各位には本当にお世話になり、ありがとうございました。
そして何より、ご来場頂いたお客様には、本当に心からの感謝の意を述べたい。

ありがとうございました。




今年は、ショパンイヤー…というかショパンだけじゃなく、シューマンも、生誕200年の、記念の年。
そこでショパンとシューマンの一人芝居をすることにしたが、これが思いのほか大変だった。

シューマンの脚本は、四年前に一度初演していて、それがあったからまだ良かったものの、ショパンは完全新作。
色々調べて、
で、書きあがった脚本は、相当なオタク向けになってしまい、大半の人には全く判らないであろう登場人物達がたくさん…
これじゃあダメだ、
ということで、一から書き直し;



その他にも、なんだかワタワタだった。

でも、いざ舞台に立ち、こうして拍手をいただき、感想や意見を頂戴すると、なんかやってよかったなぁと思うし、ここにやっぱり意義があると思ってしまう。
役者は、板に乗ってナンボだ、と。

そして、演じ手としても、また創り手としても、ただ演じ創るのではなく、
何を伝えるのか、
何を感じてもらうのか、
そこにテーマみたいなものが必要になり、
そういう、作品としても、個人としても、また、公演としても、そこに意味と意義がなければ、お金を払ってもらってまで見せる必要がなくなってくる。



☆     ☆     ☆     ☆     ☆ 



久しぶりに板に乗って、だからあらためて強く思うのが、やっぱり自分は役者だということ。
そこに意義を求めてしまうし、
そこに生きる価値を感じてしまう。
他の人がどうかは判らないけど、自分にとって舞台はものすごく神聖な場所で、大切な場所だから、余計にそう思うのだろうし、
それ以上に、
自分の存在意義をもしっかりと認識してしまうほどに、
そこが生きる場所だと思う。

生きるって一言で言っても、それは単にお金を貰って、ご飯を食べて、家を買って…とかそんなことじゃなく、
精神的に自分の心が満たされて生きる渇望が溢れてくる、そういう、
生きる。

お金や権力や、そういうものでは決して手に入れることのできない、尊いもの。
それが、生きることであり、



それが、舞台だ。





色んな所で、色んな人に、色んなことを言われると、やっぱり良かったのかな、なんて調子に乗りそうになる。

でも、こういう仕事をしている以上、良いと思えるものを提示していかないといけないし、それが仕事なんだから、提示してしかるべきだとも思う。
肝心なのは、何をもって良いとするかで、
何が良いのかを感じる心、
そしてそれを磨くことだと思う。


それをやめたら、もうここで活きる意味はない。


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