気もそぞろで落ち着かず、
地に足が着いてないような、
しっかり大地を踏んでいるような…
2011.3/11,14:46に起きた、東北地方太平洋沖地震。
いわゆる東日本大震災。
この時、幸いなことに自宅の室内にいた。
夜に出かける用事があったため、
着替え、準備も済み、少しパソコンで仕事をしつつ、さて、コーヒーでも淹れ直して…
と思って席を立ったら、
なんかユーラユーラと揺れてる気がする。
ん??
と、ぶら下がってる物を見ると、やっぱり揺れてる。
…地震だ、
と思い椅子に座りなおし揺れが治まるのを待つが、
一向にその気配なし。
…いやむしろやばいかも…?!
と思い、急いで席を立って、
あ携帯!
と握りしめ、出してあったコートを羽織ると、室内から、ドゴンっという音。
なんだなんだ?!
と思って仕事部屋に戻ると、
5つあるうちの3つ、2mくらいあるCDタワーが倒れ、パソコンデスクを直撃、300枚以上のCDが散乱。
うそー?!
と思いつつも、未だ揺れが治まらない。
そして、そうだテレビテレビと思ってリモコンを握るが、電源が入らない。
あれ?
そういえば、PCの画面も真っ暗だし、点けてたはずの電気も消えてる。
…停電だ。
…どうしよう、状況がまるで判らないぞ…
そうだラジオ!
ここ数日、とある脚本を書くためにやたらとラジオを聴いてた。
ラジオ、ラジオ、机の引き出しの中、引き出しの中、倒れてきたCDタワーが邪魔で引き出しが引き出せない…!!
そしてまた地震。
余震だ、しかしこれもでかいぞ…!
慌ててヒーターのコンセントを抜き、財布を持って、すぐに外に出れるように備え、ベランダに出てみる。
マンションの住民が落ち着きなく玄関エントランス付近にたむろし、近隣のマンションでも、窓からベランダに出て外の様子を窺う人たちが見える。
ようやく少し治まってきたので、
とにかくCDタワーを、再度倒れてこないように若干斜めにして元の位置に戻し、
散らばったCDは、とりあえず一箇所にまとめ、
なんとかラジオを引っ張り出…そうとしたら…
買ったばかりの机に亀裂がっぁぁぁッ…!!
CDタワーが直撃した煽りを喰って天板が割れ…っ
がっくり気落ちしながらも、まぁ、怪我がなかったから…と自分を鼓舞し、ラジオのスイッチを入れる。
M8.8(後にM9.0に修正)。
ウチの方でも震度5弱。
なんてこった…それにしても…ラジオって偉大だ…
ありがたい…!
やがて日が沈み始める。
その前にしておかなければいけないことがある。
何より、明りだ。
懐中電灯を引っ張り出し、電池を探し、ロウソクも。
そして手を洗おうと蛇口をひねると…水が…出ない?!
そうか、マンションだから停電すると水もダメになるのか…仕方ない、と、19:00頃、ダメもとで近くのコンビニに出かけていく。
が、案の定、既に閉店してたり、品薄で「今店内にいるお客様だけで終わりなんです」とか。
それにしても夜道の暗いこと。
そして、何と星の綺麗なことか、
月明かりのありがたいことか。
いつ何が起きてもいいように、避難バッグを作成。
サイフやら携帯の充電器やら懐中電灯、電池、靴下、ラジオ、他、を詰め込み、着替えもすぐ側に置いて、絶えず起きる余震の中、早々と就寝。
しかし、明け方4:30過ぎから、何度か、恐ろしいアラーム音で叩き起こされる。
緊急地震速報。
こうして夜が明け起床すると、電気が復旧してる。
CMを一切挟まず流し続けるテレビからの情報に、
昨日ラジオで言ってたことってこれか…
と、しばらく言葉も出ないくらいにテレビ画面を食い入るように見る。
見る。
足の怪我が治っていてよかった、
外で仕事じゃなくてよかった、
家族が無事でよかった、
ただ、
心に何か引っかかるものがある。
それが何なのか、未だによく判らない。
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