普段からトレーニングを兼ねてスポーツジムに通ってる。
もうかれこれ…10年以上…
この日も、そうだった。
毎週火曜日と金曜日には、通っているジムにウォーリーボールというプログラムがあって、ま、バレーボールなんだけど、毎回それを楽しみに通っていた。
この日はとにかく絶好調だった。
フォームも綺麗だったし、タイミングも合ってたし、トスもばっちりだった。
自分の思った通り、イメージした通りのことができていた。
一時間ぐらいプレイして、22:00前くらい、あと1,2点でゲームが終わるから、それで今日は帰るかな、と思ってた矢先のこと。
スパイクを打とうと飛ぼうとした瞬間、後ろから誰かが突っ込んできて、ネットに向かって転げてしまったのだ。
痛ってー!! 誰だよ、今打とうとしてたじゃんか…!!
と振り返るもそこには誰もおらず、チームメイト達が心配そうに近づいてくる。
「大丈夫? どうした? 今すごい音したけど…」
「いやさ、なんかどんッって音がして誰かに体当たりされたような気がしたんだけど…」
「誰もいないよ?」
「…うん、いないね…」
チームメイトの一人に付き添われて、
「肉離れでもそうなるし、もしかしたらアキレス腱の回りの細い腱が何本か逝ってるかもね…」
なんて言われながら、とりあえずカウンターまで。
「どうしました?」
「いや、○○で、△△が□□なんです…」
すると、ことが重大だったのか、事務所の奥からちゃんとしたスタッフさんが出てきてくれて、対応してくれる。
触ったりしながら、とりあえずシップして、話しているに、どうも言葉を選ばれているような感じでごにょごにょしてる。
おかしいな、と思って聞いてみたら、
もしかしたらアキレス腱が切れているかも、なんて言ったら精神的ショックを受ける人が多くて、なかなか言えないんです、と。
なるほど、そりゃそうだ。
「とにかく明日は絶対病院行った方がいいですよ。最悪切れてます」
「はーい。あ、一応写真撮っておきます」
とにかく帰ろう。連絡ないと家族も心配するし。
と、着替えにロッカールームまで来て靴を脱ごうとした瞬間、右足だけでは自立できずに、見事にすってんころりん。
…これ、俺帰れるのか…?
そして、ジムから駅までとにかく焦らずのんびりえっちらおっちら歩いて、なんとか電車に乗って、最寄り駅着いたら雨降ってるし、しかも今日金曜だからかタクシーえらい並んでるし、でもこれ歩いて帰るより並んで待ってた方が早いな、と最後はタクシーでなんとか帰宅。
とりあえずお風呂入って、ご飯食べながらビール飲んで、
よかった明日はオフだ、行きつけの整形外科も土曜の午前中なら診察してるし、
と、半ば興奮状態のまま就寝。
多少の痛みあれど、爆睡。
【2010年6月5日(土)】
朝、9:00前に起床。
相変わらず痛みは少ないものの、相変わらず、足首から先が動かない。
患部を見てみると、昨夜と全く変わりなし。それはそれで、どうなんだ?? とは思うけど、とりあえず病院に電話して、今日やってますか? の再確認し、タクシーを呼んで、いざ病院まで。
9:30すぎに受付に診察券を出して、
「久しぶりですよね、今日はどうしました?」
「ええ、ちょっと」
と言うわけもいかず、
「足ですね、多分肉離れか…なにか…」
多少待たされるも(まぁ土曜の午前中だからね、混んでて当然だ)、気長に考えてゆっくりと待つ。
そして、診察に案内され、同じ問答。
「実は昨日ですね、…(説明)…なんですよ」
「これ痛い?」
と、患部を握られ、
「痛っ、痛いです」
「うん、切れてるね」
「え?」
「ちょっとうつ伏せになって。そう、で、膝から曲げて…そうそう」
「いてて」
「(看護師さんに)うんやっぱりいってるね。アキレス腱断絶です」
「は?」
「一番太いの切れてるから。ほら、ここ。ないでしょ?」
「ないっすね…」
「アキレス腱断絶です」
「うっそー…」
昨日のジムのスタッフさんとは大違いにはっきり断言。
「あの、どれくらいで治ります?」
「その説明もしましょう。ま、とりあえず座って」
「はぁ」
「まず、二週間ギプスです。それから、今度は踵が付けられるギプスに替えて二週間。次に足首に角度をつけた状態でギプスして二週間。ギプスはそれで終わりです。その先二週間はギプスなしで。ま、全治二ヶ月ってとこでしょう」
…うっそーん…
「手術とかは」
「してもいいですけど、結果的には変わらないですよ。自然治癒の方が、傷も残らないし、いいとは思いますが」
(後で判ったんだけど、逆にすぐに手術をしたがる病院もあるらしく、これは、金儲けのためらしい)
「あ、来月初め頃にツアーがあるんですけど…」
「いやそれは無理でしょ? 飛んだり跳ねたりするの?」
「いや、ミュージカルじゃないんで。ただ歩くことは歩きます」
「うーん、あんまりお勧めできないけどなぁ…」
「ですよねー、ちょっと考えます(演出を)」←出演もするけど、演出・脚本もやってるから
「じゃあギプス巻くから、処置室の方に行ってください」
と、看護師さんに付き添われて処置室へ。
ギプスかぁ…そういえば学生の頃、骨折した友達のギプスに、みんなで落書きしてたな…
で、処置室で、ギプスを巻いてもらう。
昔は石膏だったけど今は違うのね、簡単に、ぱぱぱって巻いてくれる。
「とりあえず二週間後に来てください」
で、6/18の午前中に予約を入れて、松葉杖の使い方を教えてもらって…ってちょっと待って、他に処置なし?
「あの、痛みが出たらどうしたら…」
「痛いの? じゃあ一応痛み止め出しとくね」
痛まないのかな…?
そんなこんなで、全く不慣れな松葉杖をついて、階下の薬局へ向かうが、さすがに階段は怖かったからエレベーターを使う。
が、普段は絶対使わないからどこにあるかを知らないんだよね。
聞いたら、またこれが建物の端っこの方に…
ほんの何メートルが…遠いよ!!
エレベータで一階に降りると、薬局の人が迎えに出てきてくれていたらしく、ばったり。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫でーす」
とそこに、普段なら一跨ぎでいけそうなほどのステップが。
「あ、ちょっとした段差は、慣れないうちはスロープ使った方がいいですよ」
そう。
階段を昇る時、降りる時、足が先か松葉杖が先か、階段を目の前にしてすごく悩むのだ。
(昇る時は足が先で、降りる時は松葉杖が先)
さて、痛み止めを出してもらい、薬局の人が、
「どうやって帰ります? 車呼びましょうか?」
と言ってくれたのだが、とにかくこの松葉杖に慣れたかったのと、実際問題、どれくらい時間がかかるのかを知りたかったので、
「いえ慣れるためにも歩いて帰ってみます」
「そうですか? 気をつけてくださいね」
「はーい。ありがとうございました」
と元気よく飛び出したはいいが、普段なら10分くらいで帰れるところを、なんと、40分。
しかも途中何度も何度も休んで、いっそタクシー止めるか、いやもう少しだがんばれ、やっぱりタクシー…いや、と鼓舞しながら、汗だくで帰宅。玄関でしばらく動けず…^^;
アキレス腱より、アキレス腱以外のあっちこっちが痛い…
玄関先に座り込んで、息を整えて、よし、と松葉杖で室内に上がろうとしてふと思い当たる。
この松葉杖は、このままじゃ土足になるのでは…?
そこで、コンビニの袋で松葉杖の先を覆い、室内へ。
まずは昼飯だ。
と、キッチンに向かい用意するが、あれちょっと待って、松葉杖ってことは、手に何も持てないってことじゃないか? 試してみることを想像してみるが、どうやら念力を使わなければ無理らしく、仕方なくキッチンで食事決定。
鍋に火をかけ…くっそ暑い、火ってこんなに…!
食事を取るだけでもこんなに大変で、立ったり座ったりが、やはりものすごく不便かついちいち気合が必要で、これまで何とはなしに行っていた日常の行為・行動が、とても大きな作業に感じる。
でも、
だからこそ、と決めたことがある。
治るまで、決して自分を甘やかさない。
できるだけ今までと変わらない生活を心がけ、たとえ時間がかかっても、自分でできることは自分でする。
いい意味で、家族に頼らない。
だってさ、どうしてもできないことってのも意外と多くて、ただでさえ負担をかけてしまうのに、がんばれば自分でできることまで頼ったら、頼られた方はやっぱりいい加減にしろよって思うでしょ?
時間がかかっていい。
だって、時間かければできるんだから。
しょうがないね、片足動かないんだからさ(笑)
さて、今後のことも含め、関係者各所に電話連絡。
「すんません、実はね昨日アキレス腱切っちゃいましてーあはは」
すると概ね、
「えぇー?! 大丈夫なの?!(その後絶句)」
もちろん、仕事のことを考えなかったわけではない。
いやむしろ真っ先に考えた。
なんせ仕事が仕事だけにこんな怪我は致命的だ、どうしようもない。
でも、心のどこかで、(自分に対して)切れちゃったもんは切れちゃったんだからしょうがないじゃん、というサバサバした感覚も同時に持っていた。
とりあえずは、ツアーを何とかすることだけを考えて、他はまぁなんとか…なるかな…?
(ジムの友達にもメール連絡。復帰を心待ちにしてます、と。…復帰予定は10月を希望)
そんなこんなでなんとなく落ち着くと、急激に眠気が襲ってきた。
なんか足も痛いような気がするし、
座るにしてもどういう風に座ったら一番楽なのか全く判らないし、
先生からは、二週間は足つかないでね、って言われて、でもその加減も判らず(だってずっと上げっぱなしだったら筋肉ツルよ?)、とりあえずベッドにゴロン。
そのまま、二時間くらい、ほぼ熟睡。
松葉杖生活初日で、最も感じたことは、とにかくトイレが不便。
催してからすぐに行動を起こさないと、焦りから転んでしまうかもしれないという恐怖心が出てくる。
と、自然飲み物を控えるようになり、食事も過多に摂り過ぎないように、なんて考えてしまって…いやいや喰わなきゃ治らんぞ、とトイレへの覚悟もまた強固なものになる。
で、これが結構疲れるわけ。
そして、お風呂。
先生から、ギプスは濡れると結構臭うから…と言われた。
そこでまずは、ビニール袋を二重に重ねて、膝上くらいのところにタオルをきつく結びつける。これで万が一水の浸入を許しても、とりあえずはタオルが止めてくれるはず。
そして、ビニールの上から養生テープでがっちり固定。
いざ入浴。
ところが今度は、お風呂場に入るための段差が…!
なんとか飛び越えて入りシャワーを浴びる。
でも、滑りそうで恐い、どうやって髪を洗うのか体を洗うのか判らない…
なんとか終えて出てきてビニールを外してみると、かなり濡れてる…なんでだ…っていうかこれからどうすればいいんだ…?!
毎回こうだとさすがに滅入るぞ…
ふと思いつき、ネットで検索かけてみる。
「アキレス腱断絶」
すると思いのほかいっぱい出てきて、なんだみんな切ってんじゃん、なんて不謹慎なことを思い、いろいろ探ると、それぞれがそれなりに工夫してることがよく判る。
そうか、だから自分の生活に合わせた工夫をすればいいんだ、と得心。
明日は新潟だ。
大変だけど、楽しもう(←一応仕事)
そして今日も爆睡。
参考までに、
☞鷺沼整形外科クリニックhttp://www.saginuma-seikei.com/
【2010年6月6日(日)】
今月末に、毎年行ってる新潟県魚沼市の小出郷文化会館にての本番が、今年もある。
今日はその貴重なリハーサル。
のために、10:12初の新幹線で魚沼に向かう。
朝起きたら、とにかく全身が痛い。
前日に松葉杖で30分以上歩いたせいなのか、もしくは寝ている間に怪我した足を庇っているのか、その両方か、
背筋・腹筋・胸筋、そして掌。特に右手親指の付け根当り。
とりあえず軽く朝食を取り、念のために痛み止めを飲んでおく(←処方されてから初)。
そして、NAVITIMEで調べた時間の30分以上前に家を出る。
まず、最寄り駅から電車に乗ったらすぐに席を譲ってくれる。
助かる。
今日は家族が一緒だからまだ安心感はあるものの、松葉杖になってから初めての電車だからね、どうしても不安はある。
大手町で丸の内線に乗り換え(エレベーターあり)、東京駅へ。
が、発車の祭かなりぐらっと揺れ、思わず切れた方の足を着いてしまう。
痛くはない。
でも相当加重したと思われ、そして、相当びっくりした。
電車に乗って座れなかった時は、まずは必ずどこかに掴まろう、手すりでもつり革でも、どこでもいいから。
地下鉄で東京駅 に着くと、新幹線の乗り口までが、とにかく遠い。
普段からも遠いよなぁと思っていただけあり、何度も休みながら、もうすでに汗だく。
回りの人たちのスピード感と自分のスピード感のあまりに違いに、かえって、これまで見えなかったものが見えてくる。
今までこんなスピードで生活してたのか、そりゃ何かを失うわけだ、と。
発車時刻の20分前に到着。
少し買い物を(家族が)して(くれて)乗車。仕事仲間と会い、恒例のご挨拶。
「どうしたの?!」
「いやぁ、一昨日アキレス腱を切ってさー」
「一昨日?! アキレス腱?!」
(繰り返し)
やがて爆睡。
それが、痛み止めの薬のせいなのか、疲れのせいなのか、判らない。
とにかくやたらと眠くなる。
乗車した新幹線は、オール二階建てのもので、この、車内の階段が、すっごい曲者。
巾が変化する上、狭い。
ということで到着時間の5分前に、早々と行動開始。
さて、到着してからは車移動なので幾分かは楽。
でも。
家族だけの時と、他人が混じっての時と、大きく違うことがあって、それは、自分本位に休めないことだ。
今はとにかく、右手の親指の付け根あたりの筋肉がパンパンになって、ものすごく痛い。
松葉杖を挟む、胸筋? 脇筋? …がとにかく痛い。
そして、松葉杖の金具に当るのか、右手首の小指側のところに擦り傷発生。これがまたものすごく痛い。よく見ると水ぶくれみたいになっているから、摩擦熱による低温火傷なのかな?
さてリハーサルの方は…
実は今回出演の舞台は、以前声だけを録って本番で使ってもらった経緯があって、
今回はこの怪我のために、迷惑もかけるし、気も遣わせてしまうし、だから出演をお断りしようと思ってた。
音源も残ってるわけだし。
ただ、やはり礼儀として一度顔をみせて、そして…
と思っていたのだが、
リハーサルをやってみた上、生と録音の違いなのか(本人的にはそんなに自覚はないが)、たとえ動けなくてもぜひ来てください、ということになった…
そしてなんとかリハーサル終了。
と同時にものすごい眠気に襲われる。
駅まで車で送ってもらい、無事に帰りの新幹線に乗車。
たまたまなのか、気を遣ってくれたのか、指定席の車両が、エレベーターを降りたそのままの場所。助かる! すごく助かる!!
車内ではあっという間に爆睡。
夢に、子供の頃サッカーをやっていたことが出てきて、あそうだ確かあそこの引き出しにストッキングベルトが残ってた、と思いつく。
これでお風呂が…楽になるなぁ…
帰宅後、床に座りむくんだ足を平行にして多少血流をスムーズにすると、むくんだ足が少し楽になる。
やはり、腱の痛みそのものよりも、その他、恐らく負担をかけてしまっているであろう体全体が痛い。
今一番の懸念は、一番迷惑を蒙っている、左足だ。
頼む左足、切れないでくれ!
参考までに、
☞ ストッキングベルト(下記URLはアディダス社のものだが、別にどこのでもよい。検索ワードも『ストッキングベルト』。結構安い)
【2010年6月7日(月)】
夜中にトイレで目覚めて寝ぼけた状態でトイレに行く…というかどうやって行ったかあんまり覚えてない…
朝起きてベッドから這い出てきて居間に座ると、やたらと足が痛い。
夜中のトイレのせいではなく、
血の流れが一気に変わったからと思われる。
痛くて痛くて、一時間から一時間半は辛くて動く気がしない。
先生に、寝る時に足元にクッションか何かを置いてその上に足を置き、できるだけ足が上にあるようにした方がいい、と言われていたので、
季節柄使わなくなった毛布を三重くらいに畳んで高さを作りその上に足を置いて寝ている。
もちろん全然痛まないし、クッション性も高いのでむしろ楽で、
でもその分起きた時に一気に血が下がっていくようでものすごい痛みが生じる。
そして午前中を棒にふり、お昼前ぐらいからようやくパソコンの前に。
とりあえずパソコンでする仕事をして、
その後、松葉杖用のグローブを作成。
昨日、右手首に擦り傷を負い、それを防ぐためのものがどうしても欲しかったので、昔買った、作業用の革手袋を引っ張り出し、指先を第二関節くらいのところから切って、指が出るように工夫。
これで、グローブをしたままでも指先を使うこともできる。
(サイフからお金を出す、とか)
とにかく全てにおいて時間がかかるので、いちいちグローブを外して、とか、はめなおして、とかやってられないのだ。
夜は、8月に公演の「カルメン」の稽古へ。
初めて一人で電車に乗る。
大丈夫か…? と若干の心配がありつつ、とにかく各駅でのエレベーターやエスカレーターの場所が気になる。
「ちょっと行って見てくる」ことができないので、一旦立ち止まり、エレベーターの表示を探し、なければエスカレーターを使う。
(エスカレーターに乗る時も、不思議なもので、ステップ前で一旦躊躇してしまうと、なかなか乗れなくなる、いつも通り自然に乗った方がいいみたい)
さて、ここでまだ解決していなかった問題が新たに発覚。
荷物。
昨日は家族がいたからいいものの、今日は一人。
必要な荷物は全部自分で持っていかなければならない。
ま、単純にリュックかな。
でも背負ったら最後そう簡単には降ろせないぞ、よしウェストポーチだ、そこにサイフ入れて…楽譜他はリュックに入れて…
ところがこれがとんでもない大誤算。
まずリュック。
座れない。っていうか座れても休めない。背中に障害物ができてしまったことで余計面倒なことに。
それからウェストポーチ。
屈めない。靴を履いたり脱いだりが困難になり、サイフ等も思った以上に取り出しにくい。
なにより、腹部と背後に持ってるせいか、暑い!!
さて、どうしたもんか…
ちなみに、今回のこの怪我で、新たに買ったもの(例えばグローブとかカバンとかサイフとか、とか)は今のところ一つもない。
持っているものを、工夫して使いやすく加工したり、考えたりして使ってる。
これも結構いい気分転換かも。
何が必要で何が邪魔か、考えながらになるし、自分の今の行動を考えるいい機会にもなる。
ただでさえタクシー代とかで散財なので、できるだけ節約&知恵を絞る。
暑さと疲れからか、ヘロヘロになって帰宅。
とにかくもうひとがんばりしてお風呂に…
あ、お風呂の入り方が決まりつつある。詳細は明日。
おまけ:左足の土踏まず踵寄り辺りの筋肉が異常に発達してきたよ…こんなとこにも筋肉あったんだね…これ何筋っていうんだろう???
【2010年6月8日(火)】
それでは早速、お風呂の入り方について。
入る時:
お風呂場入口近くに椅子を用意
膝上にタオルを縦長に二つ折りしてしっかりと結びつける
ゴミ袋を被せタオルの位置を通り越してタオルごと袋の中へ
ストッキングバンドで、タオルの上下で止める
出る時:
風呂場内で体をよく拭いてから出る
用意しておいた椅子に座り、袋を被せている方の足を風呂場の中に突っ込み、ストッキングバンドを外して、とりあえず袋は風呂場に放置。
(これだけ止めても水の浸入は止むを得ない。それでも縦折りにしたタオルの半分くらいまでの所で止められる(つまりタオル全体の1/4程度)
ある程度体を、特に足を拭いたら袋を風呂場に干す
最後に別途用意しておいたタオルで濡れてしまった床を拭いて終わり
注意点:
パンツは必ず先に脱いでおく(袋に空気がたまり膨張するので脱げなくなる)
絶対に滑る、と思って行動する
視界が遮られる時、予め座るかどこかに掴まるか壁にもたれかかるかしておく
(シャワーを顔に当てる時や洗髪時などに目を瞑る時、そしてバスタオルで髪の毛や顔を拭く時に視界が遮られることが必ずある。人間は、よほど訓練した人間以外は、目が見えなくなると必ずバランスを崩す)
今までは、養生テープとか大き目のスーパーのビニール袋とかだったんだけど、これで使い捨てじゃなくなるので気持ち的にかなり楽。
ちなみにスーパーやコンビニの袋は時々穴が空いているので、できれば使わない方がいいと思う。
朝起きると、やはり足が痛い。
が、昨日ほどではなく、30分くらいで楽になってくる。
室内での松葉杖にもだいぶ慣れてきたが、やはり疲れるし、痛い。
できるだけトイレに行かないようにしようと(松葉杖を使うのでしんどいのだ)、飲み物を控えたり食事を控えたり…しそうになったけど、やっぱりやめた。
水分はきちんと摂らないとダメだし、食事もきちんとしないと、治らないような気がする。
さて今日は本番。のお手伝い。
そこで昨日解決できなかった一番の問題、カバンの検討をする。
A4サイズのショルダーバックを襷掛けにして前に持ってくる。
すると、仕事道具もサイフもそこに入るし、サイフも取り出しやすい。
出したり入れたりが簡単にできるので、なにより、楽!
これで、松葉杖で歩く時に、前にプランプランしなければいいのだが…
明後日稽古があるから試してみよう。
さて本番も無事に終わり、帰宅。
電車に乗ると、8割くらいの確率で席を譲ってもらえる。
正直すごく助かる。
ただこちらとしては、できるだけ優先席を利用しようと思ってるし、また、できるだけ誰かが座っている座席の前に立つのはやめようと思ってる。
(だって、自分が座ってて目の前に松葉杖の人が来たら、やっぱりちょっといやでしょ、譲れよ、みたいな圧力? そういういやらしさは使いたくないよね)
約20分くらい電車に乗って…もちろん疲れてるんだけど、諸事情から、寝ることができない。
(詳しくは明日)
たとえ20分でも寝れるとかなり楽なんだけど…
そういったことからか、帰宅直後、何かが切れた。
玄関に、自分が使ってる靴が何足かあるんだけど、その何足かのせいで、フリーなスペースがすごく狭いのだ。
怪我する前は気にならなかったけど、松葉杖ついてると、それらの靴が邪魔で…
「…あー…ッっ!! …邪魔っ…なっ…!!」
ものすごいイラッとしたものが一気に噴出してきて、松葉杖で靴に八つ当たり。
思わず家族の者が飛んできて、ごめんねごめんね、って。←ぜんぜん悪くないのよ
何も言えず、その場の椅子(玄関先に必ず椅子を置いている)に座り込み、靴も脱がず、そのまま放心。
個人的には、そんなに落ち込んでないし、気にもしてない、つもりだったんだけど、やっぱり心のどこかで凹んでるのかもしれない。
5分くらい座って休憩したら、ほどなく復活。
今度はこっちが家族に、
「さっきはごめんね…」
そしたら笑って、
「しょうがないよー」
ありがたい。
自分でできることは自分でやると決めながら、やはりどこかで家族に甘えてる。
「しょうがないよー」
…うん。
でも。
…負けてらんない。
腱だって今必死にがんばってんだから。本体だって負けてられるか。
【2010年6月9日(水)】
さて、昨日言ってた電車内でのこと。
新幹線とかだと、足が伸ばせるし、人の出入りもほとんどないので、気にせず寝れるんだけど、
在来線の場合、
人の出入りが激しいため、足が伸ばせないのだ。
その都度、足を曲げたり、気にしてないと…
眠いのに、寝れない…あー…
さて、今日は一日外出の予定なし。
怪我してから、初めて。
溜まってたことをしましょう。
まず、一番心配な左足。
のために、アキレス腱用のサポーターを二つネットで購入。
それからこのブログにもようやく着手。
今後アキレス腱を切った人のために何か参考になるかも、と思って、仔細を書き始める。
書き始めたら止まらなくなっちゃたんだけど^^;
でも、ずっと椅子に座ってPCに向かってると、足に血が溜まっていくのか、ちょっと痛い。
さて、そこで早速ブログを見た友人からメール。
第一号。
「大丈夫っすか?!」
ありがたい…
そして、昨日ブチ切れた、問題の玄関を整理することに。
六足ぐらい置いてあったのを、二足+サンダル一足の左足だけを残し、他は箱に入れたり靴箱に入れたり。
一応、二ヶ月近くは左足しか使わないわけで、だから、左足ばっかり磨り減るわけでしょ、もったいない、ということで好きな靴やお気に入りの靴は夏過ぎまでさようなら。
そして元々捨てるつもりだった靴を引っ張り出してくる。
基本は、運動靴(スニーカー)と、雨の日用の、と、ちょっと出る時用のサンダル、のみ。
スッキリした! 広くなった!!
気持ちもスッキリ。
その勢いで、今度はTシャツに着手。
とにかく汗をかくので、ユニクロとかの、速乾性のTシャツを、あるだけ取り出し、手の届く所に置く。
…うん、いいんじゃない、ばっちりだ。
食事が、だんだん少食になる。
足の都合で、どうしても食卓に向かい合うことができず、体を右か左にひねって食べざるを得ない。横向きのため胃を圧迫してるのか、汚い話だけど、おならとげっぷがよく出る。
参考までに、
☞ 福田武具店(アキレス腱用のサポーターあり)http://www.f-budogu.jp/
【2010年6月10日(木)】
8:30頃トイレに起きる。
最近は、大体この時間帯にトイレに行きたくなる。なんでだろう…
さて今日は、6/19本番の「リゴレット」(出演)の稽古。
怪我してから初。
連絡はしてあったので、一応演出として車椅子を使うことになり、逆にそっちの方がいいよ、となった。
場所は荻窪。
行きは、とりあえず山手線は使わないで地下鉄で行くことにする。
表参道から銀座線→赤坂見附から丸の内線→荻窪。
しかし赤坂見附でエレベーター・エスカレーターを見つけられず、やむなく階段を昇る。人も多いし、帰りがちょうど17:00~18:00くらいになりそうで、ラッシュが怖くなる。
そこで調べてみたら、丸の内線は使わずに東西線を使って九段下まで行き乗り換えることも可能なことが判明。
しかも乗り換え一回だし、空いてるし、しかも九段下に着いてみると東西線・半蔵門線共にエレベーター完備で、とても楽。
近いしね。
よし、次回から荻窪行きはこのラインだな、と、ちょっと安心。
新たなスタイルでカバンを使ってみたところ、これがすごく良い。
結局、たすき掛けできるものを、腹部に持ってくるのがベストみたい。
ついでにいうと携帯もネックストラップ形式の方が便利。
無事帰宅後、家族が洗濯しておいてくれた洗濯物を取り込むことに挑戦。
うん、がんばればできる。
せっせと畳みながら、あ、そうだ、靴下も左右分けちゃおうかな、と思い、普段使ってる靴下を取り出して、左右別々に分ける。
左足のは取りやすい所に置き直し、右足のは、いずれ使うので判らなくならないように、と目に付く、でも邪魔にならない所に置く。
うんうんいいんじゃない?
着々と生活環境が変わっていく。
さて、今時点での必需品と思われるものを挙げておく。
小タオル→とにかく汗をかくので
小さくてもいいからコンビニ袋→ゴミ袋にもなるし、急な雨でも大丈夫
指先の出てるグローブ→松葉杖に慣れないとあちこちに擦り傷ができる
特に怪我をしている方の手首と指。お薦めは作業用の革のグローブ(1000未満のでいいと思う)を買って、指先を第二関節辺りでカット。物によっては縫い目が解けてくるので、気になる人は簡単に裁縫すれば全く支障はない。
あと、掌がすごく汚れる。内服的にも弱い人は、除菌等の手拭きを持ち歩いた方がいいかも。トイレ等で手を洗うのは至難の業(洗ったはいいけど拭けない)。
参考までに、
☞ 赤坂見附/永田町駅構内図
☞ 九段下駅構内図
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