ブラームスの『ピアノソナタ第三番第二楽章』の終わりで最後の詩を詠みながら照明が落ちていく時に、大きな、大きな拍手に包まれた。
ここで拍手は来ないだろうと踏んでいたから正直かなりびっくりした。
そして、
1月9日に行われた『一期一会』が無事に幕を下ろしてから、もう随分経った気がしている。
ちょっと時間が経ってしまったが、スタッフならびに関係者各位にはあらためて厚く御礼申し上げたい。
今回の公演では本当に多くの方に影ながら助けられた。
ここで名前は列挙できないが、チラシを作ってくれた方、各出版社の担当の方、照明を担当してくれた方(とにかく照明が絶賛だった!)、当日受付回りを全て担ってくれた多くのスタッフ(彼らには本当にいくら感謝してもしきれない)…数えていくときりがない。
そして、あまりにも多くのお客様。
当日入れなかった方もいると聞き、本当に申し訳ないと思うし、また、ありがたいとも思う。
(このブログを見てくださっている方の中に当日は入れなかった方がいらっしゃったらこの場を借りて心から謝罪申し上げます、本当にすみませんでした)
今回の企画・公演は、いろいろな要素を含み、またいろいろな作品を取り扱った。
そのほとんどは既成のものだが、しかし、もともとピアノと語りでやるようには書かれていないものなので、若干細工をしてお客様に提示した。
『魔王』
『四季』
『ラプンツェル』
『チョウスケとおつきさま』
『歌びと』・『祝婚歌』
『シューマン・クララ・ブラームスの物語』
『みんなおなじじゃつまらない』
それぞれがそれぞれなりに評判よくて、作品そのものの完成度の高さを感じた。
そして、果たして自分たちはその作品たちと同等に出来たのだろうか、と無性に不安にもなる。
しかし、多くのお客様が、公演の継続を望んでくださり、これからもっともっと精進していかなければ、と胸が熱くなった。
そして、
こうやって責任を負っていくのか、と思った。
継続は力なり、と言うけれど、やはり続けていかなければいけないのかもしれない、と今は強く思っている。
もちろん、続けていければいいね、とは話していたが、半分夢物語でもあった。
もうないだろう、今回が最後だろう、と。
(いろいろ大変でもあったし^^;)
けれども、今回見たくても見ることが出来なかった方、そして、また見たいと思ってくださった方がいる以上、
絶対にやらなければいけないんじゃないかとすら思っている。
それが、責任なのではないかと。
恩師に、(仕事で来られなかったのだが)、定期的に演ることをお勧めする。それができればライフワークの一つが完成って訳だ! と言われた。
『ライフワークの一つ』という言葉が、目から鱗だった。
そうだ、そうやって視野を広げていかなければ生きていけないんだ、と。
□感想など□(一部)
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