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2012/11/05

仕事。

なんか知らないけど知らない人にいっぱい声をかけてもらった。
毎年お声をかけてもらって今回で6回目の「岸本力 バスリサイタル」が無事に幕を下ろした。今回は岸本さんがプーシキンメダルを受賞した記念のコンサートでもあった。

毎年毎年、いつもすぐ側でベテランの表現を目にするのは本当に勉強になるし刺激にもなるし、何より舞台人としての指針を肌で感じられる。
そんな機会はそうそうあるものでもない。

役割は、歌詞の抜粋朗読。
いつも、感情をこめすぎずに読もうと心がけつつも、つい感情をこめてしまい、そうすると
「ボクが歌う必要なくなっちゃうから~TOT
と言われて、仰る通りです
すいません;;;
と反省しきりなことが、飽きることなく毎年。困ったものだ^^;

今回のテーマは「チャイコフスキーの愛と祈り」。
いい曲ばっかりで、
いい歌詞ばっかりで、
なんとかリサイタルを盛り上げたい、より良いものにしたい、と思いながらも、やはり朗読の難しさは変わらない。
だからこそ思うのが、終演後に全然知らない人に声をかけられると、
(それはそれで嬉しくも)
役割としてでしゃばってしまったのではないか、
と思ってしまうのだ。

アナウンサーになりたいわけではない、MCでもない。
でも読む自分は役者で感情を表現するのが仕事。
だからこそ「無感情」を表現できなければならないのだと痛切に思う。

技術だけではダメだし、センスだけでもダメ。
ピンポイントで要求に応えられなければプロとは言えない。それが仕事。


側でベテランの姿を見ていると、飽くことのないストイックさを目の当たりにする。
いくつになってもできない、と談笑する。
そして、それをそのままにしない姿勢、前を向く力を見せつけられる。

芸の道を歩むということは、そういうことなのかもしれない。
 

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