☞出演依頼・演出依頼などお仕事に関するご依頼はこちらからどうぞ✍

☞各公演のチケット予約はこちらからどうぞ✍

2014/02/24

だからこそ、表現力の差

折角だから逆手に取れないものか、と考えて生まれたのが「天使の事務官」。

相模原シティオペラ主催のガラコンサートが無事に幕を下ろした。
今までは演出で関わっていた団体に、初めて出演、つまり共演という形で関わらせていただいた。
やっぱり一出演者って立場も大事だなぁ、と痛感。
今まで、行きたくても行けなかったマエストロとの0次会に初めて行けたのも楽しかった。


さて。
小さな羽を生やした天使の事務官の仕事は、これまで女神さま達が人間に創らせた芸術の数々の倉庫整理。
「整理整頓」と書かれたその倉庫内は、どこに何があるのか判らないほど乱雑で手の付けようがないほどに散らかっている。
つまり、誰が書いたどんな曲でも、この倉庫内にはあるってわけだ。

ガラコンサートでオーケストラ伴奏、全25曲。
むちゃくちゃだ。
普通では考えられない、というも、それだけ多くのオーケストラ譜を揃えることが至難の業だから。
楽譜がなければ演奏はできないわけで。
だから、よくやったよな、と感心せざるを得ないわけ。


実際的なところどうだったかというと、もちろん出演者によって実力差が雲泥にあるので何とも言えないけど、だからこそ、表現力の差が浮き彫りになった。
出る側の自分たちは、やってしまえばそれで終わりだからピンと来ないだろうが、
そしてそれは非常に大きな問題なのにそれすら判ってない問題、は置いといて、
見てる側のお客様は、全部を見てる、つまり力の差を正直に感じてるわけだ。

上手いなぁ、と思わせる人とそうでない人の違いはなんだろうか、
今回のガラコンサートではそれを見つける格好の舞台だったかもしれない。
違いは、歌唱力や発声、とかではない。
何より、表現力なのだ。
いかに相手に正しく伝えるか、そのセンスと技術を常日頃から鍛えているのか、そしてそれらを自身が最も疎かにしているかということに気付いているかどうか。

それがなければ、その先には行けない。

0 件のコメント:

コメントを投稿