オーディションに行くと、いろんな人を見ることができる。
多くの人が犇めく部屋の中で、どんな風に過ごしているのか、それを見てるとかなり面白い。
けっこうお友達同士が多くて、オーディションの現場に行くと必ず会うやつだとか、どこかのレッスンで一緒だ、とか、それはそれは多種多様あるみたいだ。
自分は比較的お友達と一緒になることがないため、基本的にはずっと一人でいる。
なかには、やっぱり一人で、という人もいる。
お友達同士というのは、正直どうなのかなぁと思ってる。
はたから見てると、虚勢を張ってるように見えるのだ。ない自信を懸命に鼓舞してるような、そんな印象を受ける。
こういう芸術のお仕事の場合、ほとんどが、自分自身との闘いなので、そこで負けてしまうと当然先はない。
自分と闘うことを畏れて友達とじゃれあってると、見えるべきものも見えてこないような気がする。
さて、順次結果が出るオーディションで、残った者はそのまま次の課題への準備を始めるが、落選した者は早々にしかし名残惜しそうに帰宅準備を始める。
審査前に控え室でお友達同士でいた人たちのほとんどが落選。
残っても、お友達も残るとは限らないから、そこで一人ぼっちになったりしていて、見てると結構笑える。
虚勢という皮を剥いでしまうと、その人の本質が見えてきてなかなかおもしろい。
結局、ずいぶん篩いにかけるから、6割はいなくなる。
狭かった部屋も、かなり広々。
ここでもまた、いろんな人がいる。
もう終わったというのにこれみよがしに踊るやつ(多分上手いと思ってるのだろう)、誰彼構わず声をかけてくるやつ、携帯に首っ丈なやつ、そしてこうやって人物観察してるやつ^^;
いろんな意味で、勉強になる。
自分のあり方やい方、そして、舞台に立つ上での自分の俳優としての方向性など、学べることはたくさんあるのだ。
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