久しぶりに、飛行機に乗った。
国内・国際線含めて、果たして何年ぶりか、になるくらい、久しぶりに空港にも行った。
富山県の利賀で行われた演出家コンクールに出演するために現地に向かうのに、時間がなくて、飛行機を使ったのだ。
朝一番の飛行機なのに羽田空港に向かう人の数ったら、ちょっとおかしいんじゃないの、っていうくらい混雑していた。
それでも、
無事にチェックインを済ませて機内に乗り込む。
やがて離陸して雲の壁を抜けると、
これもまた久しぶりな感覚、太陽光が直接窓から差し込んでくる。
眼下には、厚い白い雲が広がり、あたかも、白雪一面の海原を見ているよう。
世界で初めて空を飛びこの光景を目にした人は、きっとこう思ったことだろう。
この世界は俺のものだ、俺は世界を制した…と。
少し先に目をやると大きな入道雲がある。
まるで、天空の城ラピュタに出てくる「龍の巣」のよう。
うわー、あん中に突っ込んでみたいなー、中はいったいどうなってるんだろう、なんて呑気なことを考える。
羽田空港を飛び立ってわずか30分ほどで『間もなく着陸態勢に入ります』のアナウンス。
え?! もう?!
するとみるみるうちに機体は傾いて下降していく。
そして、白い雲のじゅうたんの中にゆっくりとその身を沈ませ始めた。
その瞬間。
大きく揺れる機体と、いつまでも安定しない機体。
おいおい大丈夫か?!
と不安になるも、考えてみれば当たり前だし、さっき、龍の巣の中に突っ込んでみたい、などと思ったことをかなり後悔する。
そんなの無理だ…
東京から僅か40分、無事に富山に到着。
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