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2009/03/15

一体何を手に入れるかというと

舞台の公演、チケットお幾ら?

その値段は、一体何が基準になってるんだろう。

今の世の中、大抵はお金を出せばモノが手に入る。
というか、そのモノを手に入れるためにお金を払う、と言ったほうが正しいのかな。
たとえそれが飲食料のような消耗品であっても、また、家や土地といった半恒久的なものであっても、大抵は、その「モノ」が値段の価値を表している。

モノ以外をお金で買う場合…なんだろう…
カラオケ?
映画。もちろん歌舞伎とかオペラとかの舞台も。…移動手段? 電車とかバスとかタクシーとか。

他にあんまり思いつかないけど。



今までは「お客様によりいいものを提示する」というのが主だった思いだった。
でも、ふと気がつくと、
あれ…それってやる側のエゴ? って思った。
「よりいいもの」なんて当たり前じゃないかなって。
仮に自分が観る側だとしたら、「よりいいもの」じゃなくて「いいもの」が観たい。
また、やる側には「いいもの」を見せる義務がある。

観る側は、チケット代を払って一体何を手に入れるかというと、大体は「娯楽」とか「豊かな心」とか、そういう精神的な面だと思う。
つまり、自分自身のために「時間」を買ってるわけだ。
で、やる側はその「時間」と「機会」を売ってるわけ。

ではそのお値段、お幾らなんでしょう?



この手の仕事は、人として落ちようと思えばどこまでも落ちることができる。
大義名分も思いのまま。
楽なんていくらでもできる。

そして、実際そういう人もいっぱいいる。

でも、大事なのは先生がどうこうとか先輩がどうこうとか、そんなことじゃなく、自分自身がはっきりとした意思を持っているかどうかだ。
作品と真摯に向き合うのは、当然のこと。
与えられた役と死に物狂いで戦っていくことも、当たり前。


意思、目的、目標。
何のためにその舞台にのるのですか?


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