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2009/09/08

☞グランベーネ歌劇団 オペラ『椿姫』

大きな事故もなく、お陰様で無事に幕を降ろせました。
ご来場いただきましたお客様には心より御礼申し上げます。

ありがとうございましたm(_._)m



グランベーネ歌劇団<第5回公演>
指揮星野聡椿
演出森山太
2009101718:00開演
1814:00開演
鎌倉芸術館 大ホール
演奏グランベーネ管弦楽団
入場料(全席指定)S6,000
A5,000
B4,000
チケット鎌倉芸術館チケットセンター 0467-48-4500
お問合せグランベーネ歌劇団
TEL042-382-9257/FAX042-382-9255

キャスト
          17日>   18日>
ヴィオレッタ 日隈 典子  星野 尚子
アルフレード 山田 精一  小野 弘晴
ジェルモン  蓮井 求道  小川 裕二
フローラ   中島 千春  牧野 真由美
グランヴィル 黒木 純   大塚 博章
ガストン   阿部 修二  澤田 薫
ドゥフォール 川田 知洋  武田 直之
アンニーナ  乾 ひろこ  小濱 美穂
ジュゼッペ  阿部 修二  澤田 薫
ドビニー   加藤 知志  加藤 知志




「椿姫」演出ノート
 18533月にヴェネツィアで初演されたオペラ「椿姫」は、大変な不評だったそうです。それが、約150年経った今、世界のオペラ劇場で最も多く上演されるオペラの内の一つに挙げられるほどになりました。
 なぜでしょうか。
 オペラの仕事に関わる時いつも思うのが、100年~200年前から上演され続けている作品なんてすごいなぁということです。世に受け入れられているからこそ、今現在でも上演され続けているわけだし、これから先もきっと誰かの手で、どこかの国で、上演され続けることと思います。
 演劇の方で言えば、シェイクスピアがそうです。
 シェイクスピアの作品はおよそ400年前に遡ります。400年前に創られた物語が今でも世界のどこかで必ず上演されている、やはりすごいことだと思います。
 では、なぜそれほど昔の作品が今でも通用するのでしょうか。
 シェイクスピアで言えば、「ロミオとジュリエット」「ハムレット」「マクベス」「リア王」…、オペラなら「椿姫」はもちろんのこと、「カルメン」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」「トスカ」…
 これらに共通するものは「悲」です。
 どのような状況かは作品によって異なりますが、結果「悲しい」ということに変わりはありません。「悲しい」という感情は、時が移り、場所が変わっても、決して変わらない、普遍的なものです。その普遍的なものこそ、人の心を動かす原動力になり、それこそが、生きる力であり、また、生きている証しでもあるのです。
 作品の中で、ヴィオレッタもアルフレードも、そして全てのキャラクターが、心動かしながら「今」を生きています。そして、そういう「生きている人間」の行動だからこそ、観ている人に伝わるものがあると思うのです。
 オペラ「椿姫」というお話は、主人公であるヴィオレッタの死をもって幕を閉じます。
 「死」というものは、人間であれば必ず訪れる必然的なものです。身近な人間に死が訪れれば、誰もが悲しい思いをすることでしょう。では、ヴィオレッタという作中の人間が死んで、皆さんは悲しいでしょうか? もし、皆さんが「悲しい」と思って涙してくださったのなら、それは決してヴィオレッタの死が悲しいわけではなく、どこかで作中の登場人物の誰かと自分とを重ね合わせてご覧になったからだと思います。自分にとっての「ヴィオレッタ」が死ねば、それは悲しいです。そして「何か」を感じ、思うはずです。
 その「何か」こそが、今回の「椿姫」の演出プランなのです。


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