ここしばらく本番が続いて、あんまりに頭が整理されていなくて、気がつけば、随分更新を怠ってしまった…
まずは、2/20に、毎年関わらせていただいている楠の木学園の発表会、の照明。
次に、「蝶々夫人」の再演。×2
そして、4/3にサントリーホール小ホールでのステージングと舞台監督。
いろんな意味で、密度は濃かった。
あっという間だった気もするし、随分長いこと、それらに関わっていた気もする。
しかしいずれも、これまでと大きく雰囲気と趣旨が異なり、
また、何より、意識が違った。
思えば一月までの約五ヶ月、精神がどうかなりそうになりながら、毎日色んな現場に行きながら、しかしどこも同じようで、辟易していた自分の心は、この二ヶ月くらいで、なんか正常に動き始めたような気さえする。
正しいことを正しいと提示できず、
良いものを良いと認められず、
権力を誇示することだけを目的とした、常識的な概念がないことをいいことにプロを嘯き神聖な領域を侵し疑問に蓋をさせられ、
だから全てを諦めかけた。
その当時書きかけた記事がある。
「技術」と「表現」の違い。…って?
「何か」を「表現」するためには「技術」が必要で、
でも、
「技術」は見せるものではなく、あくまで技であって決して「表現」ではない。
逆に、
「表現」したいことはあるのに、「技術」が伴っていなければ、決して「表現」できない。
もっとも、その違いを判っていなければ何の意味もない。
そして不幸なのは、自分はそのどちらもあると勘違いしていることだ。
きっと、内容的には、決してこういう公のところに出していいものではない。
でも、
これはどちらかと言えば他人を傷するものでもありながら自分を戒める言葉でもあると思う。
自分に、
言い聞かせる言葉と、それから、未来に自分が読み直した時に、自己回帰できる言葉でもあるような気がする。
未来の自分へ。
問う、
プロとはなんですか?
今でも、音楽と真っ直ぐに向かい合っていますか?
お客様の、チケット代だけではなく劇場に至るまでの時間と交通費のことを考えていますか?
そして愛していますか?
あなたの、舞台に関わる理由はなんですか?
潔く身を引く、その気概と覚悟を、今でも持っていますか?
あなたにとって舞台とはなんですか?
問う。
その心は、痛くはないですか?
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