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2012/07/31

その上を常に行ってないといけない

すてーきな王子様~ってフレーズが抜けないの^^;

相模原シティオペラ主催マスネ作曲オペラ「シンデレラ」が無事に幕を下ろした。実に多くの方に助けていただいたこと、本当に感謝の気持ちが絶えない。
ありがとうございました。。。


実はあんまり演出したくない演目の一つ()
というのは、
ガラスの靴とか、馬車とか、魔法でドレスに早変わり
とかあるから。
あ、でも予算はないのね。
だから知恵を絞るんだけど。


そして、難しさも半端ない。
今回はだからみんな苦戦してた。音楽もさることながら、役作りと解釈と演出プランの狭間で悶えに悶えてた。
大変だったと思うけど、一つのオペラを創いや、一つの舞台を創るって、やっぱり無駄に感じるくらい大変なことだ。


今年の三月のことだった。
去年までご一緒してた照明さんが、昨年末に急逝したのを知った。
実に腕の立つ人で、SMAPのライブの照明とかにも関わってたらしい。どれほどの思いで舞台に関わっていたか、すごく伝わってくる人で、あぁこの人ホントに好きなんだな、照明バカっているんだなって思ってた。
こちらの注文にも
「またそんなこと言ってでもま、できる範囲でやってみます」
なんて言っといて、いざ仕込んでもらったのを見てみると
「すげぇ、かっこいいよ!これだよこれ、これなんだよ!!
「いやぁ。でももうちっと手直しします」
て。



でも彼はもうこの世にはいない。
ならばその遺志を継ぐのは、生きている者の務めだ。
だから、みんなすごく大変だったと思う、でも、大変じゃない現場なんてない、キャストはキャストの、スタッフはスタッフの、それぞれ果たさなければならない役割というものがある。それを果たさずしているというのは冒涜以外の何物でもない。
 
実際、やりたくてもできない人というのが、見渡せばゴマンといるんだから。だから、できる環境にいるならば、やるのが当たり前、出来て当たり前、その上を常に行ってないといけないのだ。
 
 
それが、芸術家の宿命であり、運命。
 
勝手に満足してるようじゃ、死んだ者に会わせる顔がないよ。
 
 

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