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2012/12/24

演ずることしかできないんだから、

思えば最初は10年前だった。

舞台音楽研究会のオペレッタ「こうもり」が無事に幕を下ろした。
関係者各位にはもちろんのこと、当日劇場まで足をお運びいただきましたお客様にも、改めて感謝の気持ちを伝えたい。
ありがとうございました。


ちょうど10年前にここの団体の「魔笛」に出演した。
それから色んな事が変わっていって、


今に至る^^;

その頃と今と大きく違うのは、オペラの現場で演出してるか否か。
オペラ演出始めて、他の人はどのように稽古を進めているのだろうとかどんな風に稽古してるんだろうとか、実は気になっていたので、今回はそれも意識しながら稽古に臨んだ。
もちろんやり方は人様々なので、そういう意味では全てが参考になった。

しかしてその稽古の中身の実態と言えば、出席率が非常に極端で、来る人は頻繁に来るし、逆に、来ない人はもうどうにもならないくらい来ない。
それでほんとに大丈夫なの?
いや大丈夫なわけないでしょ、一人で舞台に立つわけじゃないんだからさ。
個人的には劇場入りして初めて歌声を聴いた人もいたくらいで、今までの自分だったら、いや自分が演出の立場だったら、多分ぎゃんぎゃん言ったと思う。
が、今回はあまりそういうことを思わないようにした。
そしてそう決めたら実際に思わずにすんだ。
どうするんだろう、どう対処するんだろう、と冷静を装ってみたのだ。

結果、そうか個人の責任の上のものなんだよな、と。

来ないヤツに来いと言っても来るわけないし、
じゃあ上手ければいいのかというと、これがまた意外とそんなことなかったりする。
ただ共演者から嫌われてというか信頼されなくなって、ああそういう人なのね、という印象だけを残して現場別れして、挽回する機会もないままにその印象だけが残っていく。
だから、次にどこかで機会があったらお声かけしよう、と決して思われることなく終わる。
それを演出家が何かしらを言う必要はない。だってそれが事実なんだから。
今自分の目の前にあることを必死にやる。それだけ。


今回は出演のみだったので、ありがたいことに役に集中させてもらった。
というか、がんばって集中した。
出演自体が久しぶりというのもあったけど、初心に帰ったような心持がして、自分が演ずる役とはどんな人物なんだろう、と、楽しく向かい合うことができた。

演ずることしかできないんだから、それをやらずして何をやるというのか。



なんとなくホームに帰ってきた感じの、この団体とそして劇場。
稽古に行くとあぁもう年末なんだなぁと感じてしまうこの感じは嫌いじゃないな。


うん、また出たい。

 

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