急に寒くなった。
まるで、天が哀しんでいるかのように、心が締め付けられる。
親族の意向で密葬だったらしい。
これも、らしいと言えばらしい。
忙しい人だったから、すごく活躍してる人だったから、もしかしたら本人が周りを考慮してそう望んだのかもとも思える。
でもさぁ…
もっと何かできたんじゃないかなぁとか思っちゃう。
もちろん仕方のないことだけど、なんかその人のことを思うとすごく辛くて哀しくて、そして悔しくて。
最初の出会いから強烈だった。
音楽の世界に、なんか知らないうちに片足突っ込んで、その流れで出演することになった『サルタン王物語』。の助演。一言台詞。
それが縁で、よく、出演する舞台を観に来てくれていた。
その当時は知らなかったけど、実はすごく有名な人で、この世界で知らない人はいないっていうくらい、すごい人だった。
そんな人とは知らずに、普通に話してた。
だからか、会うと、
「あー久しぶり元気ー?」
なんて言って、
稽古終わると、
「どうですかねぇ…」
なんて気さくに話してて。
まだまだ若かったから、癌の進行も早かったのかもしれない。
悔しいよ。
あなたがもういないことが、ただただ悔しいよ。
誰が呼んだか、ショパンか、モーツァルトか、はたまたシューマンか。
あっちできっとまたピアノ弾いてるんだろうなぁ。
…弾いてるんだろうな…
今は静かに貴女を想うだけだ。
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