「大丈夫?」
プロデューサーからの第一報。
「??? 大丈夫ですよ、何がですか?」
この時初めて、新潟中越沖地震のことを知った。
結局東京駅に足止めで、新潟には行けないと判り(結局上越新幹線が全線復旧したのは午後9時過ぎだった)、もそもそと家に帰ってきた。
それから一週間後の7/24、ようやく新潟に行ってきた。
もちろん遊びではなく、仕事で。
ずいぶん時間がかかった気がする。
しばらく続いていた雨も止み、洗濯して布団を干したくなるような日。
一週間ぶりの東京駅で、指定した新幹線に乗るとスムーズに発車。
と同時に車内アナウンス。
「次は~、終点新潟~。」(車内アナウンス風に)
…そうなの??!
途中どこにも止まらず、東京を出て次の駅(新潟)で下車。
駅からタクシーに乗る。
見たところ地震の影響はほとんどない、いや、全然ない。ように見える。
何しに言ったかといえば、実は9月に會津八一記念館主催の本番があって、その、取材というか下見というか、なんというかまぁそんな感じの仕事。
学芸員の方にお話を聞いて、教えてもらったり、実際に會津八一の作品に触れてみたり。
で、夜はご多分にもれず、関係者との呑みの席。
今年5月にやった、八ヶ岳美術館ソサエティでの『智恵子抄』、これが縁を呼んで、歌人會津八一(あいづ やいち)のピアノ芝居をすることになった。
その関係だ。
どんな芸術家でもそうだけど、名前くらいは知っているという人でも、実際にそれに関わるとなると、相当熟知していないと台本が書けない。
だから勉強する。(ちょっとだけ^^;)
すると、今まで知らなかった世界が見えてくる。
きっとこの先の人生で別に知らなくても困らないようなことかもしれないけど、
知れば、
不思議なほどに、新しい世界が開けてくる。
ピアノと語りで創る一人芝居は(という言い方だとピアニストの方に申し訳ないが)随分創った、
そしてこれからももっと創ることになるんだろうけど、
その度に、大きな世界が広がる。
そして台本が書けなくて泣いている…
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