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2007/08/24

さて、これからどうなる?

ここには告知していなかったが、富山県は利賀村で行われている演出家コンクールでの出演、花伝の「雨月物語・蛇性の淫」が(とりあえず)無事に終った。


怒涛のように富山に行き、そして東京に帰ってきた。
濃厚な二日間(二泊三日)で、心身ともにぐったりして、どうせならもっと意識がぶっ飛ぶくらいぐったりなりたかったなとも思う。

「雨月物語・蛇性の淫」の脚本は、映画のシナリオだった。
カット割が多く台詞が少ない。
果たして演出家はこれをどう料理するのだろう、そして、その頭の中にはどんなビジョンが浮かんでいるのだろう、と不安と期待が膨らむ、そんな公演だった。

野外劇場にて20:30開演。
日もどっぷりと沈み、見上げると満点の星。
照明にはたくさんの虫。

野外での公演の時って、天井はないし壁もないし、だから、使いたい空間の正しい大きさが判らなくなる。
純粋に自分のやってることを信じるしかない。
頼るべきものがないから。


そして、演出家のイメージしていたものがお客様の前で展開される。

これでいいのだろうか、自分は間違えてないか、うまく成立してるのだろうか、そんなことが常に頭をよぎり、気がつけば、幕が降りていた。
ああ、そんなものかもしれないな
うまくやれた自信はない。
いやむしろ、自分自身に対してこんなに手応えのないのも初めてかもしれない。

無論理由は判っている。
だから、いい機会だったのかもしれない。
今の自分から、一歩脱却する、今目の前にあるこれまでで一番高い壁を越えるための大きな一歩。


さてこれからどうなる?



花伝はコンクールの最終審査に残ったぞ。
お前はどうだ?

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