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2012/08/24

無い方がよかったね、なんて

感覚的にはね、なんか不思議な感じだった。

シューマンと、クララ。
の、語り?一人芝居?みたいなのを頼まれて、リサイタルに出させてもらった。ずっと何かしらで絡んでるんじゃなくて、むしろ絡みゼロの完全一人舞台。

いいのかなだって、リサイタルでしょ?

と思いながらも、せっせこ台本を書く。

実際舞台に立つのは15分程度。
ホントに一人。
なんとかリサイタルを台無しにしないようにしないと。
無い方がよかったね、
なんて言われてしまうと、自分も辛いが、それ以上に主催者に大変申し訳ない。


舞台センターに立ち、ほとんど動かずに演じたのは、シューマンとクララの結婚式で神父さんだった人。
結婚式のシーンから始まり、そこに至るまでの経緯を話し、そして、判るはずのない未来を語る。
でも、
「たとえどんな結末が待っていようとも、二人が幸せな時間を共にしたということに変わりはない」
そうやって次の曲に渡す。(↑これで出番は終わり)

役割は、シューマンとクララの人物像を描き出すことで、どんな人だったのか、二人はどんな想いを抱いていたのか、それを伝えること。
一応その役割は果たせたみたいだけど、でも本当のところは判らない。お客様にしか判らない。かといって、自分は精一杯やった、なんて言わないし、思わない。

なぜか。
自分はまだまだだからだ。
判っちゃいるけど、まだまだなんだ。

 

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